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第274回 幹細胞コスメ



幹細胞は様々な細胞を生み出す能力があり、再生医療の研究がさかんにおこなわれています。化粧品分野でも昨年、資生堂より真皮幹細胞に着目した『BOP アドバンスト スーパー リストアリング クリーム』が発売されました。

山中教授のノーベル賞受賞もあり、今年は『幹細胞コスメ』と称する商品がさらに増えることが予想されますが、しばらくは大手化粧品会社の商品を試されることをおすすめします。

ネットなどで植物の幹細胞を配合した商品が『幹細胞コスメ』として売られていますが、これは大手が取り組んでいる『ヒト皮膚の再生技術』とはまったく違うものと考えてください。

第275回 美容医療と化粧品



コーセーと広尾皮フ科クリニックの研究により、レーザーによるシミ除去治療のアフターケアに、既存の薬用化粧品と同処方のコウジ酸配合製剤を用いることで、シミの再発防止効果が確認されました。

一般的にレーザー施術後にはシミが元に戻らないために美白効果の強いハイドロキノン配合製剤でアフターケアをしますが、刺激や副作用が問題となっていました。今回の研究では副作用や悪化した症例はありませんでした。

美容医療と化粧品は営業面でライバルになることが多いですが、お互いを補完することで消費者のメリットをもっと増やしていくべきですね。

第276回 ほうれい線のメカニズム



立った状態でほうれい線が目立つ人でも、仰向けに寝た状態では目立たないことから、ほうれい線がシワのような固定化したものではなく、頬が重力で垂れ下がってできる境界線であることが資生堂の研究で分かりました。

頬の皮下脂肪の脂肪細胞が肥大化すると重さが増すだけでなく、真皮にダメージをあたえる物質を分泌して、ほうれい線をさらに深く長くしてしまいます。また加齢によって目立ってくることも分かっています。

肥大化していない小型の脂肪細胞は美肌因子のアディポネクチンを産生します。適度な皮下脂肪は健康だけでなく美容にとっても理想と言えます。

第277回 女性向けマスク



花粉症対策にマスクを使用する人も多いと思いますが、最近では女性のために見た目や機能性が考えられた商品が増えています。

白元の『ビースタイル』は目の下の部分にカーブが施され、あごの角度もシャープになっているので、顔全体をスマートに見せてくれます。肌への接触が少ない不織布でメークが付きにくく、立体構造で唇が触れにくくなっています。

メントールだけでなくハーブなどのアロマを楽しめる商品も増えています。つらい花粉症の季節を少しでも快適にすごせたらいいですね。

第278回 まつ毛のメカニズム



資生堂の研究によりまつ毛の成長のメカニズムが分かってきました。

・まつ毛のサイクルは4ヶ月(頭髪は3~6年)
・まつ毛が伸びる期間は約40日(頭髪の1/3)
・伸びるスピードが遅い(頭髪の半分以下)
・同じ人でも長いまつ毛と短いまつ毛がある

さらに長いまつ毛ほど伸びるスピードが速いことが分かりました。頑張って伸びたまつ毛にダメージをあたえないように、目もとのメークやメークオフはやさしくおこなってください。花粉症で目をこするのも注意してください。

第279回 チョココスメ



バレンタインにチョコレートをコンセプトにした化粧品をプレゼントする人も増えているようです。

男性へのプレゼントであれば、ドクターシーラボの『アクアコラーゲンゲル クールメン カカオ』のように、男性向けにつくられた商品が、香り、使用感とも抵抗がないでしょう。

友チョコであれば、ザ・ボディショップの『チョコマニアシリーズ』のように、香りもカラーも思いっきりチョコが楽しめる商品がおすすめです。

チョコの香りは幸福感やダイエットにつながるという報告もあります。どんなに甘くても化粧品であればカロリーオーバーの心配がないですね。

第280回 頭皮の赤み



ホーユーの研究調査により、20~39歳の男女82名の約8割に頭皮の赤みが確認されました(面積では頭皮全体の12.5%以上)。

また、頭皮の赤みがある部分はバリア機能が低下して乾燥しやすく、頭皮の赤みの範囲が広い人ほど異常な毛根をもつ抜け毛が多いことが確認されています。

頭皮の赤みを自分で確認することは難しいので、美容師さんに定期的にチェックしてもらってください。頭皮マッサージは血流量が増加しますので、頭皮の赤み対策にも有効です(第229回参照)。

第281回 女性の髪の絡み



花王が19~39歳の女性40名について髪の絡まりの実態調査をおこなったところ、指を通したときに感じる『ひっかかり』が髪の絡まりと感じており、また絡まり方には7種類のタイプがあることが分かりました。

いずれのタイプでも髪の絡みに最も影響しているのが『きしみ(摩擦)』で、続いて『毛量』、『ウェーブ』であることも確認されています。『きしみ(摩擦)』は髪のダメージによっておこります。

きしみ改善にはキューティクルケアが有効です。また髪は濡れると絡みやすくなり、そのままシャンプーするとキューティクルを傷つけてしまうので、シャンプー前のブラッシング(髪が乾いた状態で)がおすすめです。

第282回 涙袋メーク



目の下の膨らみを強調する涙袋メークは人気芸能人の影響もあって、化粧法として定着しています。アイライナーだけでなく涙袋をつくるテープなど、様々な商品が発売されています。

2月には大手カネボウから下まぶた用ジェルアイライナー『ケイト ティアリードロップライナー』が発売になり、商品力の競争もレベルアップしています。

ただし、ネットで紹介されている医薬品の軟膏を塗るような裏技は危険なので絶対にしないで下さい。涙袋をつくるマッサージやヒアルロン酸注入も、たるみの原因になる恐れがありますのでおすすめできません。

第283回 龍涎香



龍涎香(りゅうぜんこう)はマッコウクジラの腸内に発生する結石で、高級香水に使用されていましたが、商業捕鯨が禁止になってからは、排出されたものを奇跡的に海岸で見つける以外は入手がほぼ不可能です。

その貴重な龍涎香の実物が青森県立美術館で開催される『大哺乳類展』(3/16~6/9)で特別展示されます。また、龍涎香の主要成分を合成したものを使用したカネボウのフレグランスが数量限定で販売されます。

カネボウはこの主要成分の香りが女性の気持ちを落ち着かせ温和にさせることを確認しています。昔の調香師たちはきっとこういうことも分かって香水に使用していたのでしょうね。

第284回 たかの友梨ビューティクリニック景品表示法違反



東京都は3/18にたかの友梨ビューティクリニック(不二ビューティ)に、新聞折り込みチラシ及びウェブサイトの表示が景品表示法に違反するとして改善の指示をだしました。

違反内容は幹細胞成分配合の化粧品を使用したエステの広告に記載された『細胞レベルでの若返り』、『素肌の活性力アップ』等の効果が実際はなかったこと、先着期間限定の本サービスを期限を変えて継続していたことです。

今年最初のメルマガ(第274回)で、幹細胞コスメについて本来の肌の再生効果があるものが少ないことをお伝えしましたが、エステや通販では特に『幹細胞』という言葉だけを利用するケースが多いので注意してください。

第285回 中年男性のギラつき



女性が男性顔面の肌の理想状態に対して重要視するものについて、『触ってアブラっぽくない』『見た目にギラついてない』が上位であることが、マンダムの調査で分かりました。

男性の皮脂の分泌は20代をピークに40代まで変化が少ないのに、中年男性にギラつきが多く見られるのは、加齢で肌のキメと明るさがなくなっていくからです(テカりがギラつきに変わっていきます)。

ギラつきを目立たなくするためには、こまめに皮脂を除去することが必要です。ウェットタイプのフェイシャルペーパーでの拭き取りが、洗顔と同等のギラつき低減効果があることも、マンダムの研究で確認されています。

第286回 二の腕ケア



資生堂の調査によると、10代から30代の女性の3人に1人が、二の腕のブツブツ・カサカサの症状(サメ肌)で悩んだことがあることが分かりました。また、これらの症状で二の腕の露出に抵抗感があることも分かりました。

ロート製薬より二の腕のサメ肌治療薬『メンソレータム ザラプロ』が発売されていますが、ボディ用の尿素外用薬とほとんど有効成分が同じなので、冬場に使用した商品が残っている方は二の腕に使ってもOKです。

6/1に資生堂から発売される『フェルゼア レチノバイタル クリーム』には、尿素外用薬の有効成分に加え肌の代謝改善を促す『レチノール誘導体』が配合されています。薄着の季節になる前にケアしておきたいですね。

第287回 紫外線の授業



カネボウ化粧品はNPO法人企業教育研究会(ACE)と共同で、中学生を対象とした出張授業プログラム『カネボウ化粧品の研究者と学ぶ紫外線と皮膚』を開発しました。

中学1年生の『光の性質』、中学3年生の『遺伝の規則性と遺伝子』の発展学習で、2013年度は関東地区と静岡県の中学校を対象に実施校を募集しています(ACEのホームページで応募できます)。

コーセーによる肌意識調査でも、『過去にやってしまった肌によくないこと』で『日やけ』を挙げた女性が65%にも上っています。化粧品業界は正しい美容情報を提供する機会をもっと増やしていくべきですね。

第288回 残念に思えるパーツ



小林製薬がオールアバウトと共同でおこなった調査で、女性が同性と接する際に『残念に思えたり、印象が悪くなることがあるパーツ』の1位が『歯や歯ぐき』(40.6%)であることが分かりました。

また、『他人からじっと見られたくない顔のパーツ』についても、1位の『肌』(40.0%)の次に多かったのが『歯や歯ぐき』(34.8%)でした。

歯ぐきのラインが下がっていると実年齢よりも老けて見られます(第220回参照)。歯ぐき下がりの原因の歯周病は自覚症状がないので、美容のためにも定期的に歯医者さんで診てもらうことをおすすめします。

第289回 日焼け止めのおさらい



ゴールデンウィークで外出される方も多いと思いますが、5月の紫外線量は真夏並みに上昇しますので、あらためて日焼け止めのおさらいをしておきます。

散歩や買い物などの日常生活ではSPF20、PA++程度、炎天下であればSPF40~50+、PA3+~4+が目安です。顔、デコルテ、肩など日焼けしやすい部分には重ね塗りし、早めのつけ直しを心がけて下さい。

また、肌の乾燥によって角質層の状態が悪くなると、日焼けによる赤みと黒化が増えます。化粧水だけでなく油分の入った乳液やクリームで、しっかり保湿をおこない肌を整えておくことも大切です。

第290回 時間美容



成長ホルモンが分泌される22~2時にしっかり睡眠をとることが、健康や美容によいことはよく知られていますが、日中においてバリア機能や保湿機能が高まることが、資生堂の研究で分かりました。

具体的には異物や雑菌の侵入の防御、保湿機能に関わるタンパク質を生み出す遺伝子が日中に高まること、さらにサンショウエキスと1ーピペリジンプロピオン酸がこの遺伝子の発現を高めることが分かりました。

医療分野では投薬などのタイミングを最適化する時間治療がおこなわれていますが、今後も体内時計(24時間周期)の研究が進むことで、時間美容という考え方も増えてくると思われます。

第291回 見た目のシミの減少



20代女性の『見た目のシミ』が減少していることが、ポーラの『アペックス・アイ』スキンチェックデータの分析で分かりました。

近年は紫外線が増加傾向であるにも関わらず、2006年以降は横ばいを維持しています。

紫外線への意識の高まりと化粧品技術の進歩が大きく影響していると思われます。毎日のUVケアのモチベーションが上がりますね。

第292回 角質収縮



資生堂の研究により、エアコンなどの急激な乾燥環境下では肌の角質細胞が縮むことが分かりました。こうした状態になると肌を美しくみせてくれるキメが失われるだけでなく、肌が荒れてしまいます。

また、角質の収縮度は若い人ほど大きく、外的環境によって肌のコンディションが変わりやすいので注意が必要です(中高年の方の肌が乾燥に強い訳ではありません)。

乾燥環境下の保湿にはトレハロースが有効です。干し椎茸を水に浸すと元の状態にもどるのもトレハロースの働きです。

第293回 美婆伝



90歳以上の現役ポーラレディ11名を取材したインタビュー本『美婆伝 Viva den』が話題になっています。登録されている90歳以上のポーラレディは全国で429名いるそうです(2012年7月)。

美容部員だからといってシワやタルミがないわけではありません。ただ、みんなを美しくしたい、自分も美しくありたいという思いが、90歳をこえても現役でいられる原動力になったのではないでしょうか。

ポーラアンチエイジングアライアンスのサイトでも美婆が紹介されています。女性にとってのアンチエイジングが肌だけでないことが、美婆たちから教えてもらえるはずです。

第294回 価格.com



購買支援サイト『価格.com』の『コスメ・化粧品』カテゴリーにおいて、価格比較とクチコミ・レビューが開始されました。

クチコミ・レビューの書き込みはこれからですが、有力コスメ通販サイト約80店舗との提携による価格比較と売上ランキングは確認できるようになっています。

商品を購入する際に実店舗で現物を確かめて、スマホからオンラインで検索し購入する『ショールーミング』が、今後も増えていくと思われます。

第295回 ファーストコンディショナー



6/19にライオンが通販限定の女性用エイジングヘアケアシリーズ『Fleuria(フルリア)』を発売します。ファーストコンディショナー、セカンドシャンプー、薬用育毛エッセンスのラインナップになります。

コンディショナーを最初に使用することで、シャンプー時の摩擦による切れ毛を防ぎ、髪がぺしゃんとならず、ふんわり仕上がります。これはシャンプーだけを使用しているお客様の声から生まれたアイデアのようです。

シャンプーでコンディショニング成分が洗い流されてしまうことは仕方ありませんが、シャンプーだけの場合よりも髪への負担が少なくなるので、切れ毛、薄毛でお悩みの方は試してみられてはいかがでしょうか。

第296回 香りで脂肪燃焼



資生堂より運動前に使用するボディー用美容液『ボディーナビゲート ジェル』と、入浴時に使用する『ボディナビゲート ソープ』が発売されています。

資生堂の研究でグレープフルーツやペッパーなどの香りが交感神経を活性化することにより、脂肪の燃焼を促進させることが確認されており、『ボディーナビゲート』の香りに応用されています。

脂肪を減らしたい方は、通勤や外出などの日中の活動時にもグレープフルーツの香りを取り入れてみてはいかがでしょうか。ジメジメした梅雨でも気持ちよく香りを楽しめますよ。

第297回 ポーラB.Aの新提案



9/20にポーラより『B.A グランゼ ザ セカンド(50g、75,600円)』が発売されます。2009年には『抗糖化』を提案しエイジングケア市場を牽引した『B.A』、今回の商品にも最新技術が導入されています。

真皮の繊維芽細胞中にある補酵素NADHの光波長(色の見え方)が、美しい肌が放つ光波長と同じであること、また、NADHが細胞の再生システム(オートファジーサイクル)で産生されることを商品に応用しています。

ポーラの研究では午前9時から午後3時までの日光の色合いが、もっとも肌をきれいに見せることも分かっています。素肌のブライトニングのトレンドは今後も注目です。

第298回 カネボウ化粧品自主回収



(株)カネボウ化粧品、(株)リサージ、(株)エキップの美白製品54品目(出荷数約436万個)について、肌がまだらに白くなる白斑が確認されたことから、自主回収をおこなうことが7/4に報道されました。

対象製品にはカネボウ化粧品が開発した医薬部外品有効成分ロドデノール(4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノール)が配合されており、7/3時点で39件の事故情報が寄せられています。

現時点で原因は分かっておらず、白斑の回復についても正確な情報がないので、該当商品は使用しないようにして下さい。カネボウ化粧品には顧客対応はもちろんのこと、業界大手としての責任をはたして欲しいと思います。

第299回 大人ニキビの発生要因



富士フイルムの研究により、成人以降に突発的に発生する大人ニキビが、顔の下部、特にフェイスラインに多くみられ、その部分の乾燥によって発生することが確認されました。

また、生理前に大人ニキビが多くできる人においても、フェイスラインを中心に部分乾燥が確認されました。一方、大人ニキビができにくい人は、顔の部分乾燥がありません(生理周期による変化もありません)。

思春期のニキビケアは過剰な皮脂を取り除くことが中心になりますが、大人ニキビでお悩みの方は顔の下部、特にフェイスラインの保湿ケアを心がけてください。

第300回 夏の気温と皮脂量



資生堂の研究で、気温が12℃から25℃になると、皮膚温が30℃から34℃に上昇し、分泌される皮脂量も4倍になることが確認されています。また、気温が32℃以上になると、顔全体の皮膚温が上昇することも分かっています。

皮脂は化粧くずれをおこすだけでなく、毛穴や肌のキメの悪さを目立たせてしまいます。この季節はやはり水使用のファンデーションがおすすめです。化粧直しにも水やミスト化粧水が使用でき、皮膚温を下げることができます。

皮脂汚れは毛穴の黒ずみや肌のざらつきの原因になりますので、気になる方はオイルタイプのクレンジングでしっかりオフしてください。

第301回 カネボウ化粧品自主回収2



カネボウ化粧品の美白製品の使用者において白斑様症状が発生する事態が拡大しています。これを受けて日本皮膚科学会に「ロドデノール含有化粧品の安全性に関する特別委員会」が設置されました。

事態の把握、診断法や治療法に関する皮膚科医への情報提供などについて、日本皮膚科学会のホームページで、適宜、情報が更新されていきます。

日本皮膚科学会
http://www.dermatol.or.jp/index.html

原因が十分に解明されていない状況の中、発症されている方にとっても貴重な情報になります。一日も早く治療法が確立されることを願います。

第302回 カネボウ化粧品自主回収3



カネボウ化粧品のロドデノール含有化粧品による白斑の症例につきましては、回復したケースも確認されているようですが、現時点で原因は分かっておらず、治療方法も確立されていません。

他社の美白化粧品に対しても不安が広がる中、厚生労働省は医薬部外品及び化粧品の製造販売業者に、9/8までに白斑等の副作用の有無について自主点検をおこなうことを要請しました。

国や業界団体の情報確認も必要なことですが、特に大手化粧品会社は自社の商品に白斑等の副作用が確認されてないのであれば、一日も早く消費者に情報を発信すべきだと思います。

第303回 BB、CC、DD



BBクリームは本来、傷や欠点を補うもの(Blemish Balm)でしたが、オールインワンの時短コスメとして、手軽に使える商品がたくさん発売されています。

昨年よりBBクリームの進化版としてCCクリームが外資系ブランドを中心に展開され、海外ではDDクリームまで発売されているようですが、本質的にはオールインワンのBBクリームと変わりはありません。

CC(Color Control、Complete Correctionなど)、DD(Dynamic Do-all)とも語呂合わせ的な感じなので、アルファベットではなくご自分に合った機能性や効果で商品を選んでください。

第304回 見た目の若さと身体機能



実際の年齢と比較して若く見られる人は、老けて見える人よりも身体機能が高い状態に保たれていることが、ポーラの研究で明らかになりました。

45歳から55歳の健常な女性22名において、3歳以上若く見られる人は、3歳以上老けて見られる人に比べて毛細血管の状態が良く、動脈硬化などの血管障害を引きおこす血中の酸化LDLが低いことが確認されています。

また、若く見られる人は角質層の状態が良く、シワが出来にくいことも分かりました。血管と肌の真皮層の主な構成成分がコラーゲンであることからも、健康と美容が切り離せないことが分かります。

第305回 カネボウ化粧品自主回収4



厚生労働省はカネボウ以外の9社15製品(計16名)で白斑の報告があったことを明らかにしました。該当商品や会社名は白斑と商品との因果関係を調査した上で公表されます。

日本皮膚科学会の特別委員会にも、11例の白斑症状に関する報告が医療機関から寄せられていますが、カネボウのように流通量が多い商品で白斑が多発するようなケースは確認されていないようです。

また、白斑患者259人のうち、商品の使用中止後半年を経過した患者の約58%で、症状が治ったり改善していることが特別委員会より報告されています。すべての症例において治療法が確立することを願います。

第306回 アトピー性皮膚炎改善薬



京都大学の椛島健治准教授とアステラス製薬は、人工の有機化合物(JTC-801)が皮膚のバリア機能を強化することでアトピー性皮膚炎の症状を改善することを突きとめました。

今後、内服薬として開発が進められると思われますが、研究段階では3次元のヒト表皮培養皮膚への投与でも効果が確認されているので、外用薬として開発されることも期待されます。

まずはアトピー性皮膚炎の方の症状改善が最優先ですが、こういった流れから生まれてくるものが、本物のメディカルスキンケア、ドクターズコスメではないでしょうか。

第307回 アクティブシニアの肌



ポーラは『アペックス・アイ』のスキンチェックデータをもとに、60代女性の生活スタイル(運動、食事、睡眠)と肌の関係性を分析したところ、運動している人ほど肌がうるおっていることが分かりました。

今回の分析では睡眠の影響度は比較的小さく、適度な運動とバランスの良い規則的な食生活は、肌の基礎代謝力を高めて、角質のターンオーバーを整えると考えられています。

スポーツと食欲の秋に良い生活習慣をつくり、本格的な乾燥の季節に望みたいですね。

第308回 柔軟剤によるトラブル



9/19に国民生活センターより柔軟剤のにおいに関する相談件数の増加につきまして情報が提供されました。強いにおいに対する不快感だけでなく、近年は体調不良やアレルギー症状などの健康被害も増えています。

香りの持続性やコストの面から、柔軟剤に使われているにおいはほとんどが合成香料になります。空気中に漂っているものはあくまでも化学物質で、洗濯物の周囲はかなり強い臭気レベルになっているとお考えください。

食べ物でも濃い味に慣れてしまうと薄味を美味しく感じなくなります。健康被害だけでなく日本の香りの文化まで壊していることに対しても、大手洗剤メーカーは責任を果たしていくべきです。

第309回 美肌意識



ポーラ文化研究所による女性の美肌意識の調査によると、『まわりに美肌だと思う女性がどの位いるか?』の質問に対して、『10人中0人』『10人中1人』と答えた人が約50%でした。

また他人の肌に対しての美肌の判断基準は、『ハリ・弾力があるか』『シミがないか』『キメが細かいか』『潤いがあるか』がトップ4でした。

自分を美肌だと思っている人はスキンケアに対する意識も高く、美肌だと思わない人と比べて『美容液』『クリーム』『シートパック』の使用率に差があるようです。秋のアイテム購入の参考にされてはいかがでしょうか。

第310回 カネボウ化粧品自主回収5



カネボウ化粧品が11月に一部のブランドで美白化粧品を発売することが、週間ダイヤモンドの調べにより分かりました。これは白斑問題で自主回収した美白化粧品の代替商品となるようです。

発売のタイミングから、過去に販売実績のある(医薬部外品として承認済み)のものを復活させるのだと思われます。

カネボウの商品の使用感が好きで再発売を待っていた方には朗報なのかもしれませんが、白斑問題の原因解明や治療方法の確立ができていない以上、やはり違和感を感じるのではないでしょうか?

第311回 カネボウ化粧品自主回収6



前回のメルマガでお伝えしましたカネボウの美白化粧品の発売につきましては、社内外から『時期尚早』との声が相次いだため、発売時期が再検討されるようです。

白斑症状の原因については未だ解明されていませんが、9月に放送されたクローズアップ現代(NHK)で、ロドデノールの原料のラズベリーケトンで完治しない白斑被害があったことが紹介されています。

この白斑被害については調査論文があり、カネボウはロドデノールの美白化粧品の申請書類でこの論文を引用しているようです。カネボウも申請を承認した国もこの情報を『知っていた』ということになります。

第312回 オイル美容



ここ数年、フェイシャルだけでなく、ボディ、ハンド、ネイル、ヘアなどマルチに使えるオイルが人気で、オイルファンデーション、オイルシャンプーなどの新しいコンセプトの商品も発売されています。

オイルは酸化しにくいものを選ぶことが大切です(人気のアルガンは比較的酸化しにくいオイルです)。また、食用オイルは化粧用として精製されていないので絶対に使用しないでください。

オイル美容初心者の方はスキンケアの最後に少量のオイルを肌になじませることから始めてみてください。乾燥する季節の保湿におすすめです。

第313回 体臭を感じなくなる香り



花王は体臭成分の一つであるヘキサン酸の臭い(ヤギのような臭い)を感じにくくするフローラル調の成分(フロルヒドラール、ブルゲオナール、イソシクロシトラール)を発見しました。

これは悪臭を別の香りでごまかすといったものではなく、ヘキサン酸の臭いを認識する嗅覚受容体にフローラル調の成分が結合、ブロックすることで、ヘキサン酸の臭いを感じにくくするものです。

嗅覚に関する研究としては興味深いですが、商品によって知らないうちに臭いを認識できなくなってしまうのは、あまり気持ちのいいことではないですよね。これも柔軟剤に大量に配合されてしまうのでしょうか…

第314回 マイナス5歳



11/10にポーラ監修のメイク本『マイナス5歳をかなえる 美人メイクのきほん』が発売されました。花王のプリマヴィスタ、ワコールの着やせパンツなど、近年、『マイナス5歳』をよく耳にします。

特にメイクでは年齢や季節に合ったものを選んでいなかったり、正しい使い方ができていなかったりするケースが案外多いようです。

使い慣れた商品はなかなか変えづらいものですが、スキンケアだけでなくメイクもエイジングケアの一つとして、積極的に取り組んでみてはいかがでしょうか。

第315回 ニッポン美肌県グランプリ2013



ポーラアペックス・アイのスキンチェックデータの集計による『ニッポン美肌県グランプリ2013』の発表がおこなわれ、昨年に続き島根県が1位を獲得しました。

2位石川県、3位高知県はともに降水量が多めで、空気中の水蒸気密度(空気中に含まれる水蒸気量)が高い環境が上位ランクの要因の一つであったようです。

空気は温度が高いほど多くの水分を含む性質があり、湿度が同じでも気温によって含まれる水蒸気量が変わります。冬場の乾燥対策で部屋を加湿する時には室温も調整してみてください。

第316回 朝クリーム



当メルマガではクリームやオイルによる肌の保湿を提案していますが、気温が低く空気が乾燥するこの季節、肌のトラブルでお悩みの方には、夜だけでなく朝のクリーム使用がおすすめです。

クリームを使用すると皮膚温が下がりにくいことが資生堂の研究で分かっています(第269回参照)。特に日中に冷たい空気にさらされる機会が多い方は、夜+朝クリームで肌の乾燥、くすみの改善が期待できます。

ただし、メイクとの相性、日光がNGな成分もありますので、朝クリームを選ぶ時は、美容部員のアドバイスを必ず受けてください。

第317回 ミドル脂臭



マンダムは30~40代の男性の後頭部と頸部から発生するジアセチルが体臭の原因物質であることを解明し、50代から増加する加齢臭とは異なるこの臭いを『ミドル脂臭』と名付けました。

ジアセチルは皮膚上のブドウ球菌が汗に含まれる乳酸を分解することで発生し、中鎖脂肪酸などと一緒になると脂っぽい汗の臭いになります。『ミドル脂臭』は加齢によるものですが、清潔にしていなければ当然臭います。

『毎日洗髪しているよ』という方も、シャンプー前にお湯で十分予洗いして汗や脂分を落としやすくしているか、シャンプーは適量か、後頭部や頸部をしっかり洗えているかなど、チェックしてみてください。

第318回 ダーマエナジー販売中止



第一三共ヘルスケアの通販専用商品『ダーマエナジー』の使用者の一部に、ビタミンAの高濃度配合による肌の赤み・腫れが発生したため、12/5に全アイテムが販売中止になりました(商品の回収はおこなわれていません)。

販売前に安全性の確認がおこなわれ、肌トラブルの可能性についてはパッケージやリーフレットでも注意喚起をおこなっていたようですが、モニターキャンペーンと同時に被害も増えたようです。

大手企業でもこういった問題が発生していることを考えると、医薬品、医薬部外品、化粧品の効果と安全性について、あらためて企業と消費者で共通の認識をつくることが必要なのかもしれません。

第319回 カネボウ化粧品自主回収7



7月から自主回収をおこなっているカネボウの美白化粧品のサンプルが、12/16〜18に大阪市内で6人に配布され、さらに、全国の商品取扱店においてサンプルの回収漏れがあることが発覚しました。

大阪以外でもすでにサンプルが配布されている可能性がありますので、量が少なくても絶対に使用しないでください。カネボウの美白化粧品による白斑被害の報告は今でも増え続けています。

大手企業は多少のことでは潰れたりしないので、個々の意識や責任感が希薄になりがちです。カネボウだけの話ではありませんが、そんな企業に美や健康を担う資格がないことを、消費者が分からせてあげればよいのです。