化粧品・健康食品の商品開発コンサルティング&OEM企画

有限会社ビ・ムーブ 化粧品販売コンサルティング、健康食品販売コンサルティング、化粧品OEM製造、健康食品OEM製造

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第225回 美白のチャンス



冬は紫外線量が低下しメラニンの生成も少なくなるのでシミ・ソバカスは目立たなくなりますが、なくならないのは乾燥や気温の低下によってメラニンがスムーズに排出されないからです。

メラニン排出のケアのスタートはふき取り化粧水などで古い角質を取り除くことです。洗顔やスキンケアの時にマッサージを取り入れて血行や代謝を促進させることも有効です。

メラニンが増えない冬のうちに集中的に美白ケアに取り組んで、自分本来の白い肌を確認してみてください。手強い春や夏の紫外線ケアもきっと変わると思いますよ。

第226回 施術前後の写真



厚生労働省は美容整形や脱毛、脂肪吸引などおこなう美容クリニックを対象に、ホームページで施術前後の写真や体験談を掲載すること禁止する方針を、2012年度中に策定することを決めました。

法的な強制力がない指針になりますが、こういった状況の中でも施術前後の写真を掲載し続けるクリニックは、信頼性に欠けると判断してよいのではないでしょうか。

化粧品ではビフォーアフターの写真を広告への掲載することは法的にNGです。堂々と法に反する確信犯や、法を知らない素人が販売する商品は、購入してもがっかりするだけです。

第227回 朝マスク



化粧のノリをよくするために朝のフェイスマスク使用が市場で提案されています。メイク前にマスクを5~10分程度使用するのが一般的ですが、使用直後は肌が整うので化粧のノリは確かに変わります。

2/27発売の「マンダム 朝マスク」は、化粧水を含む20×20cmの大判シートで、これを顔にのせて10秒間手のひらで包み込んで使用するお手軽な朝マスクです(20枚入りで473円と価格もお手軽)。

効果としては化粧水以上フェイスマスク未満といった感じでしょうが、寝起きのまぶたにもスッキリ使えますし、時間がある方は使用時間を長くすれば、より肌を整えることができると思います。

第228回 理想的な赤ちゃん肌?



赤ちゃんの肌はよく理想的と言われますが、水分や皮脂の量は大人よりも少なく、冬には肌からの水分蒸散量が大人と同じレベルになり乾燥しやすくなることが資生堂の研究で分かっています。

生まれたばかりの時の肌は、お母さんのホルモンの影響で皮脂が多くなりますが、3~6ヶ月以降は皮脂が減り乾燥しやすくなるので、過度な洗浄は避けるべきです。

資生堂のベビー用スキンケアシリーズ『ドゥーエ・ベビープラス』は、赤ちゃんだけでなく大人も使えます。この季節、乾燥肌や敏感肌でお悩みの方はシャンプーやソープを試してみてはいかかでしょうか。

第229回 頭皮マッサージの効果



頭皮へのセルフマッサージを長期間(1日3回、6ヶ月)おこなうと、頭皮の血流量が増加し、毛髪の強度と密度が上がることが、花王ヘアビューティ研究所の研究で分かりました。

地道なマッサージが気休めではないことがあらためてはっきりしたので、薄毛で悩まれている方はぜひ取り組んでみてください。

4/21にはパナソニックからヘッドスパのフィンガーテクニックを再現した頭皮マッサージ器が発売されます。シャンプー時に使用するタイプなので、お風呂の時間が楽しみになりそうですね。

第230回 不快臭がよい香りに



化粧品や雑貨では、従来、不快臭を抑えるためには香りの強い香料を配合するケースがほとんどででしたが、近年、不快臭と混ざることでよい香りになるように設計された商品が増えています。

例えば、資生堂のジョイフルガーデンは加齢臭が加わることで、また、シキボウの消臭加工線維デオマジックは糞便臭が加わることで、よい香りになるような香料が配合されています。

よい香りを構成する成分の一つが不快臭という考え方です。不快臭でお悩みの方がポジティブな気持ちで使える商品がもっと増えるといいですね。

第231回 シュウウエムラ+豆千代



3/2にシュウウエムラよりモダン着物アーティストの豆千代氏のデザインによる春コレクションが限定発売されます。

大人気のクレンジングオイル、UVアンダーベースムースともに4種類のアイテムがあり、それぞれボトルに日本の春を代表する花である藤、桜、牡丹、梅が、また飛び交う蝶がデザインされています。

ボトルにここまで繊細なデザインを施したとこにシュウウエムラのこだわりと企業努力を感じます。レトロモダンが好きな方はぜひ実物を見て楽しんでください。

第232回 3月のスキンケアのポイント



コーセーの調査によると、『日焼けを意識しだすのはいつ頃ですか?』の質問に『5月』と回答した人が最も多く、実際に紫外線が増え始める3月にUVケアに対する意識が低いことが分かりました。

3月は乾燥のピークの2月とほとんど湿度が変わりません。乾燥によって肌にダメージがあると紫外線の影響も受けやすくなります。

ファンデーションや下地で紫外線を防ぐことはもちろんのこと、この時期は保湿が大切です。ポイントは入浴(朝は洗顔)直後の化粧水、そして化粧水が肌になじんだらすぐに乳液を使用してください。

第233回 リソウの景品表示法違反



3/8に消費者庁より(株)リソウのリペアジェルの新聞折込チラシの表示内容について、景品表示法違反による措置命令がおこなわれました。

平たく言えば、(株)リソウがチラシでリペアジェルが優良であること過剰にアピールしていたので、今度やったら許しませんよという事です。

化粧品市場には広告による情報と実際の効果がかけ離れている商品がたくさんあります。次回よりリペアジェルの事例を参考にして、商品広告の目利きについて解説していきます。

第234回 リソウの景品表示法違反2



リペアジェルのチラシでは、まずは効果につながる強調表示が指摘されました。

『生命体を配合した日本初の化粧品!』『生命体なら62歳でもここまで若く!』『生命体なら54歳でも理想の肌に!』『使うほど驚きの実感!8倍の効果!』などなど…

消費者庁はリソウに対して、これらの表示の裏付けとなるデータの提出を求めましたが、その根拠を示すものではありませんでした。ようするに消費者庁は今回、『言うほどの効果はない』と判断したのです。

商品を購入する時に消費者が困らないために業界のルールがあります。効果について強烈に誉め上げている広告に接した時の『違和感』を大事にしてください。

第235回 リソウの景品表示法違反3



『日本初の快挙!国連から特別功労賞!』…リペアジェルのチラシで紹介されている受賞報告は、実際には国連とは全く関係のない団体からの表彰であることが、消費者庁の指摘で分かりました。

この情報を『価値』の一つとして消費者はお金を支払っているのです。企業責任も法律も『間違いました、ごめんなさい』で済ませていいのでしょうか?

国連は営利目的の事業者またはその事業者が販売する商品を表彰することはありません。そもそも本物は権威に依存する必要もないと思うのです。

第236回 リソウの景品表示法違反4



本物の商品を見極める時には、思い切って『○○受賞』『○○部門1位』『○○さんおすすめ』『口コミNo.1』などの情報を一切シャットアウトしてみてください。

これらは賞や権威に弱い日本人の特性を利用したマーケティング手法ですが、商品開発ではなくこういったことだけに力を入れている企業には私は軽薄さを感じます。

また『生命体』のように漠然としたキーワードに接した時は、『なんかすごそう!』ではなく『それって何?』という思考をもってください。分かりやすいもの、それが本物ではないでしょうか。

第237回 モテそうなメークランキング



資生堂がポータルサイトのgooでおこなった『モテそうなメークランキング』の結果は次のとおりです。

1位 ナチュラルだけど印象的なアイメーク
2位 毛穴が見えないつるんとした肌メーク
3位 血色感のある自然なチーク

4月は新生活が始まり新しい出会いの機会も増えます。トレンドのナチュラルメークは初対面の人にも好印象を与えます。特にアイメーク、チークは効果的なのでぜひトライしてみてください。

第238回 資生堂のWeb新展開



資生堂は4/21に公式ウェブサイトで総合美容サービス『watashi+(ワタシプラス)』を開始します。

会員登録をすると専門のビューティコンサルタント(BC)のチャットカウンセリングやビューティーレッスン、顔写真によるポイントメーキャップのシミュレーションなどのサービスが受けられます。

ビューティーレッスンでは年齢や肌質、好みなどが近いBCを選ぶと、ライブ動画でアドバイスをしてくれます。ユーザーの画像はBCには見られないので気軽に安心して利用できます。

オンラインショップでは資生堂ブランド約2,600品の情報を見ることができます。これまで知らなかったアイテムを見つけだすのも楽しそうですね。

第239回 ソフィーナ クッション泡洗顔料



本日、花王より『ソフィーナ クッション泡洗顔料』が発売されます。なんと言ってもウリは肌にぴったりくっつく弾力のある泡です(手のひらの泡で洗面器が持ち上がります)。

『第213回 洗顔料の安全性』で紹介した洗浄力と安全性を両立させた技術は、この商品に使われているものです。洗い上がりも肌がもっちりするように設計されています。

悠香のお茶石けんが発売されて以降、業界は洗顔料の泡立ちばかりを競う傾向がありました。商品を供給する側も使う側も、毎朝毎晩使う洗顔料についてはもっと安全性を重視すべきだと思います。

第240回 目のむくみ対処法



連休で旅行や帰省をされる方も多いと思いますが、不規則な生活リズムや寝不足などで『朝起きたら目のむくみが…』という時のための対処法を紹介します。

顔のむくみは水分の滞りによるものなので、起きて時間がたてば自然に解消されていきますが、血行をよくすることでむくみを減らすことができます。

旅行先であれば、目の周囲を蒸しタオル(濡れタオルをレンジでチン or 熱いお湯に浸けたタオルを適度にしぼる ※やけどに注意)と冷蔵庫の飲みものを交互にあてて、温冷刺激をあたえてください。

また、手や足の指をギューっと握りこむ、広げるを繰り返すと全身の血行が良くなります。目のクマやくすみでお悩みの方も試してみてください。

第241回 傷あとケア



昨年3月に小林製薬が発売した傷あと改善外用薬『アットノン』の売上が好調で、一般にも少しずつ傷あとケアが知られるようになってきました。

『アットノン』は傷が治った後に残る皮膚のもりあがりや赤みを修復します(1~2年経過のものにも使用できます)。ただし、顔の使用は直射日光が当たることを想定してNGとなっています。

効果を実感するには時間がかかりますので、体の傷あとや虫さされの掻きむしりあとなどが気になる方は、薄着の季節になる前にじっくりケアされることをおすすめします(詳しくは薬剤師にご相談ください)。

第242回 コチニール色素の急性アレルギー



コチニール色素の急性アレルギーに関する情報が消費者庁より公表されました。現時点で国民生活センター等に事例は寄せられていませんが、かゆみ、じんましん、発疹、呼吸困難等の研究報告があります。

コチニール色素は赤色の着色料で、口紅、アイシャドー、石けん、シャンプー、清涼飲料水、菓子など幅広く使用されています。製品での表示名は次のとおりです。

医薬品、医薬部外品、化粧品
『コチニール』『カルミン』『カルミン・コンジョウ被覆雲母チタン』『カルミン被覆雲母チタン』

食品
『コチニール色素』『カルミン酸色素』『着色料(コチニール)』『着色料(カルミン酸)』

コチニール色素を含む化粧品の使用や食品の摂取によって、かゆみなどの体調不調を感じた場合は、これらの使用や摂取を中止して、皮膚科やアレルギー科の専門医を受診してください。

第243回 東京スカイツリーの香り



東京スカイツリーの開業にあわせて、資生堂が『東京スカイツリー パルファム(634個限定、63,400円)』と『東京スカイツリー オードパルファム(3,150円)』を東部百貨店東京ソラマチ店で発売します。

限定品は2月からの事前予約もあり入手が困難かもしれませんが、購入しやすいオードパルファムも限定品と同じフローラルグリーン調で、よりカジュアルで使いやすい香りになっています。

香りは記憶や感情と結びつきます。香りと共に東京スカイツリー観光を楽しめたら、そのあとも香りを嗅ぐたびにハッピーな気分になれますよ。

第244回 顔のうぶ毛



貝印による『うぶ毛に関する意識調査』によると、他人は自分のうぶ毛を気にしていないと考える女性が4割以上だったのに対し、男性の6割が女性の顔のうぶ毛を気にしているという結果になりました。

顔のうぶ毛が気になる距離は80cmからで、エレベーターに乗り合わせたり、向かい合って会話をするような普通のシチュエーションでも、男性は女性のうぶ毛に気づいているようです。

うぶ毛の処理ができていると素肌やメーク肌がワントーン明るく見えます。一般のL型カミソリよりうぶ毛専用カミソリ(bi-hada ompa(貝印)など)の方が、肌への負担、剃り残しが少なくなります。

第245回 茶のしずく損害賠償訴訟



茶のしずく石けん損害賠償訴訟の第1回口頭弁論が6/4におこなわれ、被告の悠香、フェニックス、片山化学工業研究所は請求の棄却を求め、争う姿勢をみせました。

裁判で石けんとアレルギーの因果関係を明確にしたいのは構いませんが、日本アレルギー学会の特別委員会が『確実例』と判断した患者は5/10の時点で463人になり、今後も増えることが予想されています。

オンラインストアで『誠心誠意対応してまいる所存』と表明している悠香は、この日の口頭弁論に出席せず、答弁書に請求棄却の理由も示してなかったので、東京地裁から答弁書の再提出を求められました。

第246回 茶のしずく損害賠償訴訟 2



茶のしずく石けんに含まれるグルパール19S(加水分解コムギ)によるアレルギーの診断は、以下のリンク先の施設で簡単にできます(診断書も書いてくれます)。

診療可能施設
http://www.allergy.go.jp/allergy/flour/003.html

診断前でも弁護団に相談をされると、対応方法について適切なアドバイスがもらえます。事業者と直接交渉すると、十分な補償を受けられない可能性もあるので注意して下さい。

全国の弁護団
http://chanoshizuku-kyuusai-tokyo.jp/?page_id=370

第247回 コチニール色素の急性アレルギー 2



コチニール色素による急性アレルギー(第242回参照)につきまして、該当成分の追加情報がありましたので、以下の表示名が含まれる商品の使用で、アレルギー症状がないか注意してください。

医薬品、医薬部外品、化粧品
『コチニール』『カルミン』『カルミン・コンジョウ被覆雲母チタン』『カルミン被覆雲母チタン』(追加)『黄酸化鉄・カルミン被覆雲母チタン』『黒酸化鉄・カルミン被覆雲母チタン』『ベンガラ・カルミン被覆雲母チタン』

食品
『コチニール色素』『カルミン酸色素』『着色料(コチニール)』『着色料(カルミン酸)』

第248回 資生堂パーフェクトカバー



『パーフェクトカバー』は、白斑、太田母斑(青あざ)、血管腫(赤あざ)、やけどや傷などによる肌の凹凸、抗がん剤治療による肌のくすみをカバーする資生堂のメーク技術を結集したファンデーションです。

女性だけでなく男性や子供も使用できます。資生堂ライフクオリティービューティーセンター、全国の取り扱い店、取り扱い医療機関で、コンディションや生活環境にあった使い方をアドバイスしてくれます。

取り扱い店一覧
http://www.shiseido.co.jp/pc/shop/index.html

取り扱い医療機関一覧
http://www.shiseido.co.jp/pc/medical/index.html

第249回 アゲハダラインゼロ景品表示法違反



消費者庁は福岡市の(株)クリスタルジャポンと(株)コアクエストがウェブサイトで標ぼうした『アゲハダラインゼロ』の抗シワ効果について、合理的な根拠はないとして景品表示法違反の措置命令をおこないました。

○気になるシワを一瞬で!?形状記憶
○継続使用により、シワが引き伸ばされた状態をお肌が記憶してくれます。
○深く刻まれたシワは、継続使用による形状記憶によって、また正常なターンオーバーがおこなわれることによって徐々に薄くなっていきますので…

この違反広告ですでに1億円以上の売上があったようですが、結局、ホームページでのお詫びだけでおとがめなしです。こんなことがまかり通っていいのでしょうか?

第250回 アゲハダラインゼロ景品表示法違反 2



景品表示法によって規制されるものは簡単に言えば『ウソ』です。もしくはルールを知らない『無知』です。ウソをつく人と付き合っていけますか?無知な人を信頼できますか?

残念ながら化粧品や健康食品業界では景品表示法違反が当たり前のように横行しています。消費者の美しくなりたい、健康になりたいという思いに対して、企業の『ウソ』は最低の行為です。

次回メルマガより、景品表示法の視点から一般の消費者にも分かりやすい『ウソ』の目利きを解説していきます。

第251回 アゲハダラインゼロ景品表示法違反 3



問題となったアゲハダラインゼロのホームページには、使用前使用後の写真を背景に『気になるシワを一瞬で!?形状記憶』『ひと塗りで年齢不詳肌』と書かれていました。

これだけ断言されたらその気になるのも仕方ありませんが、効果を保証すること自体ルール違反なのです。まずは『一瞬で』『ひと塗りで』のような安っぽい言葉を信じないことです。

当たり前のことですが、どんなに効果の高い化粧品でも、すべての人に効果がでることは確約できません。そう考えると、効果を断言すること自体、ウソっぽいと思いませんか?

第252回 アゲハダラインゼロ景品表示法違反 4



売り手が商品やサービスのことを過剰にアピールして消費者をだますことを規制するのが景品表示法ですが、今回のケースのように化粧品に効果があるのかないのかは一般の方には分かりにくいですよね。

ただ、この手の会社にはクセがあり、『究極の』『最高の』『極上の』『未だかつてない』『まるで○○のような』などの誉め上げ表現で自画自賛したがります(誉め上げ表現もルール違反です)。

化粧品は商品も広告もビジュアルがきれいなので、そこに誉め上げ表現があっても違和感がありませんが、初めて会う男性に『オレ最高の男です!』って言われたら引きますよね。その感覚で広告を見てください。

第253回 目もとゆるみ



『30代の肌+50代の目もと』vs『50代の肌+30代の目もと』。提示した女性の合成画像について、前者が50歳、後者が43歳に見えるというアンケート結果があります(ポーラによる調査)。

資生堂の調査でも『初対面の相手の年齢を目もとで推測する』ことが明らかになっています(第168回参照)。目もと、まぶたがゆるむことで目力は減り、最終的にはまぶたが重くなって目が小さく見えてしまいます。

肌の表面に固い膜を作ることで目もとのリフトアップを訴求した美容液や化粧下地がありますが、他のスキンケアやメイクとの相性が悪いケースが多いので、購入前には必ずサンプルで効果を確認するようにしてください。

また、一時的に膜を作っているだけなので、継続使用で肌が形状記憶するようなことはありません。

第254回 目もとゆるみ 2



目もとゆるみの最大の原因は真皮層の老化です。加齢とともに新しいコラーゲンを合成する能力は低下し、弾力性のない古いコラーゲン線維が蓄積していきます。

新しいコラーゲンを増やすためには化粧品だけでなく、コラーゲンペプチドのサプリメントが有効です。商品を購入する時には消化吸収が速いことを証明するデータがあるものを選ぶようにしてください。

コラーゲンの合成は成長ホルモンの分泌にあわせて活発になるので、就寝時、もしくは運動後に摂取したコラーゲンペプチドが消化吸収されているような摂り方が理想的です。

またビタミンCと鉄分もコラーゲン合成を促進させますので、あわせて摂ることを心がけてください。

第255回 毛髪メラニンホール



ブリーチなどでダメージを受けた毛髪から毛髪メラニンが流出して毛髪メラニンホール(空洞化した穴)ができると、髪の色の鮮やかさやツヤがなくなることが資生堂の研究で分かりました。

毛髪メラニンホールの修復には『カチオン化ポリマー』と『塩基性アミノ酸』が有効で、資生堂はこの技術を利用した商品を美容室ルートから順次投入していくようです。

髪のダメージケアには『キューティクル』『コルテックス』のキーワードが定番ですが、これから『毛髪メラニンホール』にも注目してみてください。

第256回 抜け毛の季節の前に頭皮ケア



秋に抜け毛が増えるのは、夏場の紫外線ダメージ、汗汚れや皮脂の洗浄不足も影響しているようです。抜け毛の季節の前に頭皮の健康状態のチェックとケアを始めてみてください。

まずは髪をかき分けて地肌の色を確認してください(太陽光の方が分かりやすいです)。健康な頭皮は青白い色をしています。赤くなっていたり赤い点々がみられると血行が悪くなっています。

頭皮ケアの基本は血行促進です(第229回参照)。手のマッサージが面倒な方は陶磁器製の『美活沙ヘッドプレート(アユーラ)』がおすすめです。プレートの重みによって余計な力を入れずに効果的にマッサージができます。

第257回 化粧コットンの選び方



化粧水の重ねづけによって保湿効果がアップすることはよく知られていますが、化粧コットンを使用すると肌の凹凸にも対応でき、乾燥が気になる部分にしっかりと重ねづけすることができます。

化粧コットンを選ぶポイントは使用時に型崩れや毛羽立ちが少ないこと、化粧水をしっかり吸収し肌への戻りもよいことです。また接着剤を使用してないものが肌に安心です。

資生堂の『お手入れコットン』、『ビューティーアップコットン』は、化粧コットンの標準としておすすめできる商品です。夏の湿度と汗に隠れていた肌の乾燥がでてくる前に、しっかり保湿ケアをやっておきましょう。

第258回 景品表示法違反~ドクターシーラボの対応



ドクターシーラボが会報誌でアピールした美容機器『DRソニック L・I』の細胞活性・脂肪分解・肌の汚れ除去・美容成分の浸透促進の効果について合理的な根拠がないとして、8/31に消費者庁より景品表示法の措置命令がだされました。

これに対してドクターシーラボはホームページでのお詫びだけでなく、商品の返品返金対応を開始しました。景品表示法違反はよろしくないですが、返金対応は企業としてまともな判断です。

景品表示法違反はお詫びと改善をおこなえば『おとがめなし』のケースが多いですが、違反が指摘されるまでウソの情報で儲けておきながら返金対応もしないような企業は、私は信用できません。

第259回 視覚障がいのある(弱視)女性に向けたメイクセミナー



視覚障がい者ライフサポート機構viwaはカネボウ化粧品の協力のもと、『視覚障がいのある(弱視)女性へ向けたメイクセミナー』を9月1日に開催しました。

セミナーに向けてカネボウの美容研究所では弱視の女性からヒアリングをおこない、実際に目をつぶった状態でテストをして、視覚ではなく触覚を活用したメイクアップ法を考案したそうです。

このような試みによって化粧を楽しむ女性が増えることはとても素晴らしいことだと思います。viwaのホームページでは視覚障がいのあるスタッフによるメイク法やメイク道具選びなどについても紹介されています。

第260回 夕方別人現象



30~40代の女性300人を対象にした資生堂の調査によると、84.3%の女性が「朝と夕方の見た目のギャップに驚いたことがある」と回答しています。

具体的には肌の乾燥・くすみ、目元のしわ、目の下のクマ、ほうれい線、頬のたるみが発生することで、朝よりも夕方の方が平均4.4歳も老けて見えてしまうことを自覚しているようです。

資生堂からこれに対応した日中美容乳液『エリクシールデーケアレボリューション』が発売されていますが、メイクの持ちのよさだけでなく、メイク直しのしやすさで化粧下地を選ぶこともポイントです。

第261回 女性の美しさを感じる部分



ポーラ文化研究所による女性1500人を対象とした調査で、『女性(自分以外)の美しさを感じる部分』は以下の結果になりました。

1位 髪
2位 体型
3位 目もと
4位 顔の肌

目もとに他人の視線がいきやすいことは以前のメルマガ(第166~168回)でもご紹介しましたが、ヘアスタイルを楽しんだりヘアケアを心がけることで、周囲からの印象が変わることが分かりますね。

第262回 シリコンvsノンシリコン



ノンシリコンシャンプーを選ぶ人は、シリコンが毛穴に詰まったり、頭皮のかゆみや抜け毛の原因になると思い込んでいることが多いようですが、これらは間違った情報で、最近、化粧品大手からの情報発信も増えてきました。

資生堂(フルブラウザ)
http://group.shiseido.co.jp/rd/topic/silicone.html?rt_bn=20120928fromrdtoppc001#.UGqyQLqkvF0.facebook

ただ、使用感のいいシリコンに化粧品会社が頼り切って、市場がシリコン高配合のシャンプーだらけになった時期もありましたので、スタイリング等の目的でノンシリコンを選べるようになったことはよいことだと思います。

第263回 目もとケアへの意識



日本人の目もとケアへの意識がアメリカや中国に比べて低いことが、資生堂の調査で分かりました。目もとの皮膚は頬の約1/3と薄くバリア機能が低いので、毎日のケアを怠ると「いつのまにかシワが…」という状況になりかねません。

カネボウの調査では、まばたきの時に目もとにできる「ひずみ」が小ジワを形成し、保湿ケアをすることで「ひずみ」の状態が変わり、小ジワができにくくなることが確認されています。

ポイントメイクは専用のクレンジングで優しく落とすこと、他の部分より保湿ケアを心がけることなど、日々の目もとケアをあらためて意識してみてください。

第264回 目もとケアへの意識 2



近年、OA機器やスマートフォンの使用によって、目の乾燥や目の下のクマで悩んでいる20~30代の女性が増えており、雑貨を中心に目もとをケアする商品が増えています。

9/1にパナソニックより発売された目もと専用エステ機器『目もとエステ』は、プロのエステシャンのリズムタッチをまねた振動と温スチームで、目もとを心地よくほぐしてくれます。人気のため市場では品薄になっているようです。

温スチームによる目もとの保湿効果はあまり期待できませんが、アイクリームを塗って使用すると成分が浸透しやすくなります。血行促進も期待できるので、長く使用すれば目もとの印象も変わってくるのではないでしょうか。

第265回 スキンケア行為の心理的効果



マッサージクリームを使用してフェイシャルマッサージをおこなうと、脳の前頭前野の血流量が変化し、リラックスや心地よさなどの心理的効果が得られることが、ノエビアの研究で分かりました。

さらにフェイシャルマッサージのみよりも、マッサージクリームを使用した場合の方が血流量の変化が大きいことも分かりました。

加齢により血流量の変化が少なくなり、心理的効果も感じにくくなる傾向がありますが、脳の前頭前野は認知症にも大きく関与していますので、年齢を重ねてもスキンケアを楽しみたいですね。

第266回 髪から香るほのかな香り



カネボウ化粧品が実施した20~30代の男性100人の街頭調査(丸の内、新宿、自由が丘、銀座)によると、女性に対して魅力を感じる香りは次のとおりです。

1位 シャンプーの香り(35%)
2位 香水の香り(18%)
3位 石鹸・ボディソープの香り(17%)
4位 柔軟剤の香り(13%)

さらに『髪から香るほのかなシャンプーの香り』については否定的な意見が0%と、かなり好感度が高い結果になっています。

日本人には『ほのかな香り』が受け入れられやすい傾向があります。シャンプーに限らず、その人の香りが清潔感を感じるレベルであれば第一印象もよくなるでしょう。

第267回 美肌県グランプリ



ポーラによる全国47都道府県の女性約8万人のスキンチェックデータの分析により、美肌県グランプリベスト10は以下のようになりました。

1位 島根県
2位 山梨県
3位 高知県
4位 岡山県
5位 秋田県
6位 山形県
7位 宮城県
8位 東京都
9位 鳥取県
10位 長崎県

順位は『シミができにくい』『シワができにくい』『肌に潤いがある』『化粧ののりがよい』『角質細胞が美しい』『肌によい生活を送っている』の偏差値の平均値で決められています。

日照時間の少ない島根県と日照時間の多い山梨県が上位になっていますが、島根県は喫煙率が最も低く、山梨県は『肌によい生活を送っている』が1位であることから、生活習慣も美肌に大きく関わっていることが分かります。

第268回 おやすみ前の柑橘の香り



日本香堂の研究により、一般的に朝の目覚めによいと言われている柑橘の香り(ベルガモット+オレンジ)が、就寝時のリラクゼーションにも最適であることが分かりました。

朝の目覚めがよいと日中が活動的になり、それが夜の心地よい眠りにもつながりますので、継続して使用するとよいスパイラルが生まれそうですね。

日本香堂より『アンミングプラス バスエッセンス』、『同 リネンミスト』が発売されていますので、柑橘の香りがお好きな方は、一度試してみられてはいかがでしょうか。

第269回 冬の美肌対策



気温が低くなると皮膚の温度も低下してしまい、血行が悪くなります。いくらスキンケアを頑張ってもこの時期、肌のコンディションがよくならないのは、空気の乾燥だけでなく、冷えが大きく影響しています。

冷えを改善するゴールデンタイムは何と言っても入浴時で、マッサージ効果も高まります。温めるシートマスクでリラックスしながら保湿成分を補うのもおすすめです。

クリームを使用することで皮膚の保温効果があることが資生堂の研究で分かっています。入浴後は過乾燥を防ぐために、一刻も早く保湿、そしてクリームで保護することがポイントです。

第270回 メークはお湯で落とす



資生堂よりお湯で落とせる化粧下地『フルメーク ウォッシャブル ベース』が発売されます(12/12資生堂Webサイトで先行限定発売、2013年3月店頭発売)。

使い方はメーク前に肌に塗布して、その上からファンデーション、口紅などを塗るだけです。約40度のお湯を手のひらで顔をおさえるようになじませると、クレンジングなしでメークごと洗い流すことができます。

メークを落とした後の洗顔は必要ですが、クレンジングにかかる時間や肌への負担が気になる方は試してみられてはいかがでしょうか。

第271回 PA++++



地上に届く紫外線には主にUVBとUVAがありますが、シワやたるみなどの肌の老化を引き起こすのは、真皮の深部まで到達しやすいUVAです。

UVBはSPF値、UVAはPA値によって防止効果のレベルを判断できますが、2013年1月1日より従来の最高値『PA+++』が、『PA+++』と『PA++++』に細かく分けられます。

UVAの肌への影響は日やけを起こすUVBのように分かりやすいものではないので、これを機会にあらためて毎日の紫外線対策を見直してみてください。

第272回 消えないシミ



ポーラ化成工業の研究で、シミの原因であるメラニンができると、根のような働きをするインテグリンという物質が増えて、メラニンを含む細胞が表皮深部にとどまってしまうことが分かりました。

また、紫外線などで発生する過酸化脂質がメラニンをつくる細胞に蓄積すると、より濃い色の過酸化したメラニンができ、さらに通常のメラニンよりインテグリンが増えてしまうという『消えないシミの悪循環』も解明されました。

この研究成果を利用した商品がポーラより2013年2月に発売される予定ですが、まずは日常の紫外線対策でシミが長く居座りにくい状態をつくることが大切です。

第273回 表情ジワを元に戻す力



真皮にあるコラーゲン繊維が肌のハリやシワに影響していることはよく知られていますが、一時的な表情ジワを元に戻す力が、加齢とともに低下することが日本メナード化粧品の研究で分かりました。

コラーゲン繊維にはタイプ1とタイプ3のコラーゲンがあり、このバランスによって復元力が維持されます。(復元力の低下は加齢によるタイプ3コラーゲンの減少によっておこります)。

10/21に発売された『コラックス』には、タイプ3コラーゲンの生成を高める成分が配合されています。表情ジワが気になりはじめた方は、保湿ケアとあわせて試してみられてはいかがでしょうか。